椿(ツバキ)の小さな鉢植えで花を楽しむために挿し木をします。難しそうな挿し木ですが、ポイントをしっかり確認すれば、作業は簡単です。
花の少ない冬に美しい花を楽しむことができる椿(ツバキ)、小さな鉢植えにすれば、いろいろな場所に飾ることができます。
2種類の用土で挿し木の成功率はどうなる?
挿し木に使う用土を赤玉土の小粒と100均の「さし芽・種まきの土」の2種類を使って、成功率に違いがあるか?確かめます。挿し木に適した用土は保水力が高く、雑菌がないことです。保水力は挿し木用の土がよく、赤玉土は雑菌がないです。
赤玉土の小粒を鉢に入れて水を与えます。
たっぷり水を与えて、全体が十分に湿るようにします。
以前、購入したことを思い出し、赤玉土と挿し木の成功率に違いがあるか?調べるために使います。
鉢に入れて水を与えます。
よく混ぜて全体が均等に湿るようにします。
挿し穂の準備
梅雨時期ぐらいになると新芽が膨らんでいます。新芽が大きな枝は成長がよいので挿し木の成功率が高くなります。
花芽があれば、挿し木が成功して冬に花が咲く可能性があります。7月に挿し木をして、3ヵ月後の10月に鉢に植え替えて、その後に肥料を適切に与えれば、開花できます。
挿し穂は2~3時間ぐらい水揚げします。水の中に入れて十分に水分を蓄えさせます。発根するまでは水を吸収することが難しいので乾燥して枯れないようにします。
清潔でよく切れるカッターで切り口を斜めに切ります。新品のカッターの刃に交換してキレイに洗ってライターの火で殺菌すると完璧です。切り口から雑菌が入ると枯れる原因になります。
斜めに切ることで切り口の面積が広くなると水を吸収しやすくなります。
発根促進剤の「ルートン」です。発根を促進させる植物ホルモン剤で、発根作用が著しく促進されて、活着がよくなり、その後の生育が非常によくなります。
値段が安く、内容量は20グラムと少ないですが、説明書には200~400本に使用できると書いてあります。
挿し穂の切り口にルートンを薄くつけます。
挿し穂を用土に挿す。
切り口を斜めに切り、水揚げして、発根促進剤「ルートン」をつけた挿し穂を準備した鉢の用土に挿します。用土に割り箸などの棒で穴を開けます。挿し穂の斜めに切った切り口を傷つけないようにするためです。
作った穴に挿し穂を挿します。
挿し穂が動かないように少し斜めに挿します。
赤玉土の鉢に3本の挿し穂を挿し木しました。
葉からの蒸散を減らすために、葉を半分に切りました。葉が枯れないことが挿し木を成功させるポイントです。
湿度の高い梅雨は、葉が枯れることがありません。梅雨時期でも晴れて暑い日があるので、ビニール袋を使った「密閉挿し」で湿度を高く保って葉が枯れることを防ぎます。
ビニール袋をかぶせるために針金を十字に鉢にセットしました。ビニールをかぶせることで風で挿し穂が動くことがないので成功率が上がります。
鉢にビニール袋をかぶせて、ビニタイで固定します。取り外しができるので様子を確認したり、水遣りをすることができます。
完全に密閉することが不安なので、ビニール袋の角をハサミで切って、少し通気できるようにしました。
「さし芽・種まきの土」も穴を開けて挿し穂を挿します。
やわらかいので、切り口が傷つきにくいです。
「さし芽・種まきの土」の鉢は4本の挿し穂を挿しました。
葉が2枚の挿し穂は、葉を切らないで、そのままにしました。
直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。3ヶ月間、用土が湿った状態を保ちます。
梅雨の間は雨が降るので、用土が乾くことはないですが、梅雨が明けて暑い夏になると水遣りが必要になります。
環境によって用土の乾きが違うので、1週間に1回ぐらいはビニール袋を取り外して、用土の状態を確認しましょう。
挿し木を成功させるためのポイント
- 雑菌がなく、保水力が高い用土を使う。
- 春から伸びた健康で元気のよい枝を使う。
- 清潔でよく切れるカッターで切り口を斜めに切る。
- 挿し穂を2~3時間、水につけて水揚げをする。
- 湿度を高く保つためにビニール袋で「密閉挿し」。
挿し木の作業はポイントをしっかり確認すれば、簡単にできます。難しいことは、その後の管理です。
3ヶ月間、用土の乾きに注意して水遣りをしなければなりません。出張や旅行で長く留守にすると心配になります。
数日間、水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて腰水にすると用土が乾く心配がなくなります。
椿(ツバキ)の小さな鉢植えで美しい花を楽しみましょう。
挿し木の今後の様子はこの記事を更新します。7月・8月・9月の3ヶ月間とその後の成長を記録します。花が咲くまで記事を更新します。
追記
8月下旬にビニール袋を取り外しました。
8月の下旬の椿(ツバキ)の挿し木の様子です。2ヶ月間、用土が乾かないように1週間に1回ぐらいの頻度で、水遣りを続けました。赤玉土と100均の「さし芽・種まきの土」の2つの鉢に大きな違いがあります。「さし芽・種まきの土」の鉢の挿し穂の葉が茶色になって枯れました。
はっきりと成果に違いがあります。 赤玉土の鉢の3本は、すべて無事で、「さし芽・種まきの土」の鉢の4本はすべて枯れました。
同じように挿し木して、このような結果になりました。栽培環境や管理方法によって違う結果になる可能性もあります。「さし芽・種まきの土」は密閉挿しに向いていないかもしれません。
赤玉土の鉢は、3本の挿し穂がすべて成功しています。成功率が100%です。とてもすばらしい結果です。
葉の状態がよく、先端のつぼみが大きくなっています。 挿し木して1年目から花が咲く可能性があります。
「さし芽・種まきの土」の鉢は、4本の挿し穂がすべて枯れました。
挿し穂を抜いて観察すると、発根した痕跡がありません。
はっきりした原因は不明ですが、挿し木するために、「さし芽・種まきの土」を用意する必要はなく、赤玉土でよいことがわかりました。
挿し木の用土は、ネットで検索すると、たくさんのいろいろな情報があり、どのような用土が一番適しているか?悩みます。
今回の挿し木で赤玉土で高い成功率を残せたことが一番の収穫です。赤玉土は一番よく使う用土で、価格が安く、手に入りやすいです。
挿し木のために特別な用土を準備する必要がなくなり、鉢があれば、すぐに挿し木をすることができます。
挿し穂に白いカビのようなものがありました。ビニール袋をかぶせる密閉挿しを続けるとカビが増えます。
もうすぐ夏が終わり、涼しくなるので、ビニール袋を取り外して管理します。葉とつぼみの状態から発根していることは確実です。
2ヶ月前に挿し木したときの写真と比べると、成長していることがよくわかります。あと1ヶ月ぐらいは、このままの状態で成長させて、10月ぐらいに1つずつ鉢に植え付ける予定です。
椿(ツバキ)を小さなミニ盆栽で美しい花を楽しむことが目標です。今後の様子はこの記事を更新します。
追記しました。
椿の挿し木の秋から冬の成長
9月になり、真ん中の挿し木のつぼみが茶色くなりました。順調に成長していたので残念です。その後、葉が枯れてしまい、挿し木は2つになりました。
10月、手前の挿し木のつぼみは大きく成長しています。花が咲く期待があり、とても楽しみです。
12月に寒くなると、期待していた手前の挿し木のつぼみが枯れました。
つぼみのある椿の挿し穂を使って、梅雨に挿し木をして冬に花を開花させるチャレンジは失敗しました。
挿し木は成功していますので、栽培を続けます。失敗の原因は根の量が少ない、肥料不足などが考えられます。
椿の挿し木は大きく成長させて花が咲くまでを記事を更新します。花が咲くようになってから、剪定をしてミニ盆栽にする予定です。
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