クチナシ(ガーデニア)の育て方 鉢植えで白い花を楽しむ。


クチナシ 鉢植え



ホームセンターで見つけたクチナシ(ガーデニア)の苗木

クチナシ 苗木
ホームセンターでは苗木は季節商品です。花が咲く前など売れそうな時期に入荷して、販売しています。すべて売れるとよいですが、売れ残ることもあります。

売れ残った苗木を値引きして販売しているホームセンターを見つけて、月に1回ぐらいは見に行くようにしています。売り場の隅に値引きしてある苗木の中からよさそうなものを見つけます。


値引き
クチナシ(ガーデニア)の苗木に付いてあったラベルです。「値下げしました」のシールが貼ってあり税込み380円になっています。とてもお買い得になっています


根元
根元には、ひこばえがあり、根元から右斜め上に伸びている枝もひこばえだった可能性が高いです。1年間以上、店頭にあったかもしれません。


剪定
枝が伸び放題の苗木で樹形がよくないので、幹と枝を赤い線剪定してコンパクトな鉢植えにできます。

先端の今シーズン伸びた枝は、挿し木にすることができます。挿し木にすれば好みの樹形を作ることができます。

売れ残って値引き販売されている苗木ですが、ちょっと工夫すれば、立派な樹木にできます。価格が安いと気軽にチャレンジできることがメリットです

普段から、興味のある樹木の名前をメモしておくと安い苗木を見つけたときに、スムーズに買うことができます。その場でスマホで検索することもできますが、時間がかかります。






クチナシ(ガーデニア)の育て方を確認します。

クチナシ(ガーデニア)はアカネ科の常緑低木で、庭木で1~2メートルぐらいで、枝が多くなり葉がたくさん育つので垣根としても人気があります。

6月~7月に白色の涼しげな花が咲きます。花の形は、一重咲き八重咲きがあり、甘い香りが特徴で、香りを楽しむ樹木です。


育てる場所はどのような環境がよいか?

明るい日陰か、午前中に日の当たる半日陰がよく、暑い時期の西日を避けます。日陰でも育ちますが、半日ぐらい日によく当てると花がよく咲きます。

寒さに弱く、暖かい地域は庭植えできますが、寒い地域では鉢植えにして冬は保護します。冬の乾燥した冷たい風で先端の細い枝が枯れることがあります。鉢植えで置く場所を変えて管理するとよいです。


クチナシ(ガーデニア)に適した用土は?

赤玉土:腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土が適しています。ホームセンターで販売されている一般的な培養土でも大丈夫です。


植え替え・植え付け

植え替え・植え付けに適した時期は春の4~5月と秋の9~10月です。地域によって気温が違うので、暑い時期や寒い時期を避ければ大丈夫です。

植え替えは根がよく成長して根詰まりしやすい樹なので1~2年に1回します。長い根を剪定します。鉢を大きくしたくない場合は根をたくさん剪定するので、春の植え替えがよいです。


日常の管理

乾燥に弱いので水遣り表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。春と秋は1日1回、夏は1日2回、冬は3~4日に1回ぐらいです。

肥料は成長時期の春と秋に与えます。緩効性の化学肥料または玉肥(油粕)を土の表面に置きます。

剪定花が終わった後にします。夏に花芽を作るので、花後できるだけ早く剪定します。新しく伸びた枝の先端に花芽ができるので、夏以降に剪定すると大切な花芽が少なくなります。



クチナシ(ガーデニア)の苗木を鉢に植え付ける。

樹木の苗木
ホームセンターや園芸店の樹木の苗木は、鉢植えで栽培できます。剪定して樹高を低くすれば、ベランダで栽培することもできます。


植え付ける鉢の準備

 駄温鉢
栽培を重視して、駄温鉢の7号(直径21センチ)を用意しました。苗木のビニールポットは4号(直径12センチ)です。小さい鉢植えにしたいなら6号(直径18センチ)がよいです。


イメージ
駄温鉢にクチナシの苗木を入れて、植え付け後をイメージします。


大きな穴
鉢の底に大きな穴が開いています。


鉢底ネット
鉢底ネットを置きます。


底石
排水性をよくするために底石を2~3センチぐらい入れます。底石は、たくさん種類がありますが、どのようなものでも大丈夫です。

再利用するならネットに入れると用土と混ざることがありません


用土の準備 

用土
クチナシ(ガーデニア)の用土を赤玉土(小粒)と腐葉土を混ぜて作ります。赤玉土などを大きな袋で購入しています。保管する場所が必要になることが欠点です。

一般的な培養土で栽培できます。植え替えの間隔が1~2年と短いので、価格が安いものでよいです。高価なものは長期間使っても品質が維持されます。


土入れ
赤玉土:腐葉土を7:3の割合にするために土入れで量ります。 腐葉土土入れに1杯。


赤玉土を2杯と


1/3杯で、7:3の割合になります。土入れに半分くらい入っていますが底に向かって細くなっているので、このくらいで1/3杯です。


混ぜる
 スコップで均一になるように混ぜます。


半分
駄温鉢に半分くらいまで用土を入れて、鉢の準備が終わりです。


苗木の植え付け

道具
植え付けに必要な道具は、ハサミ、根捌き(竹串・フォーク)、植え替え鎌(ナイフ) です。

根捌きまたは根掻きは、根をほぐす道具です。竹串・フォークで代用できます。

植え替え鎌は、鉢の内側の根を切って苗木を取り出すときに使う道具です。食器のナイフで代用できます。

園芸の専用の道具は使いやすいかもしれませんが、購入しようとすると大・中・小などのサイズがあり、どれにするか?悩みます。

代用品を使って、いろいろな作業をしてから本当に必要な道具を購入すると費用を抑えることができます。


ナイフ
植え替え鎌は、鉢の内側の土の隙間に入れて、1周します。


根詰まり
 根詰まりしています。土がほとんどありません。根の塊になっています。


竹串
表面の土も竹串で崩すことができません。


菜ばし
100均の菜ばしの小さなフォークでも硬くて無理です。


フォーク
ステンレス製のフォークで突き刺すことができました。


底
底を見ても、すべてが根です。このまま植え付けると水通りが悪く、通気性もないため根腐れします。


ハサミ
ひどい根詰まりには、最終手段としてハサミで根を切るしかありません。


横
底をハサミで切って、横もハサミで切ります。 根の量が大きく減ります

根の量が減ると、枯れることが心配になりますが、葉を減らしたり、植え付け後の管理をしっかりやれば大丈夫です。


水
水で根洗いして、土を落とします。土と一緒に細い根は切れます


 残った根だけでも十分な量があります。


剪定
長い根、向きの悪い根を剪定しました。


準備した鉢の中央に置きます。鉢の8分目まで用土を入れるので、根元の位置が低いときは底の用土を追加します。


用土
根が埋まるように用土を入れます。 最後の表面の用土を赤玉土だけにすると見た目がよく、乾き具合が見やすいです。


水遣り
植え付けの仕上げは、水遣りです。たっぷりと水を与えます。


支柱
樹高が高いので支柱を使って固定します。植え付け後は、まだ根が不安定です。風で動くと成長した細い根が切れて、水を吸う力が弱くなります。

1週間から10日ぐらいは、明るい日陰で管理します。毎日水遣りをして葉の様子を観察します。

葉がしおれることがあれば、根の量に対して葉の数が多い可能性があります。古い葉や形の悪い葉をハサミで切るとよいです。



クチナシ(ガーデニア)の成長

クチナシ 剪定
クチナシの苗木を5月22日に鉢に植え付けました。植え付け後に葉が枯れることがなく、順調に栽培できているので、6月10日に長く伸びた枝を剪定しました

クチナシ(ガーデニア)の花が咲く時期は6月下旬から7月上旬です。今シーズンの花は期待できないので、樹形を作ることを専念して剪定をしました。

とても小さく心配になりますが、新芽が芽吹いてちょうどよい樹高に成長します。花後の7月から9月に来シーズンの花芽ができるため、秋以降に剪定すると花が少なくなります


クチナシ 肥料
クチナシは多くの肥料を必要としません。春の芽吹き前に与えるだけで足ります。

6月28日の鉢植えのクチナシは葉が少なく、植え付けのときの用土に肥料を入れていないので、肥料を与えました。


肥料
緩効性の化成肥料を与えました。肥料の種類はたくさんあり、どのような肥料を与えるべきか?迷います。価格の安いものでも効果があります。

与える量をラベルで確認して、少なく与えて様子を見るとよいです。多くの肥料を与えると根が枯れることがあります。


芽吹き
7月20日撮影。鉢植えのクチナシにたくさん新芽が芽吹きました。このくらいのサイズで枝の数が多くなると雰囲気がよくなります。

夏の間にたっぷり日を浴びて、来シーズンの花芽がたくさんできることを願います。

クチナシ(ガーデニア)は花が咲きていない時期でも、濃い緑の葉を楽しむことができます。コンパクトな鉢植えは狭いスペースに置くことができるので、おすすめです。



クチナシ(ガーデニア)の病害虫

葉 被害
クチナシ(ガーデニア)は高温多湿を好む常緑低木で病気の被害は少ないですが、初夏に害虫被害が発生します

イモムシが発生しやすく、葉を食べます。放置すると葉がすべて食べられ丸坊主になり、つぼみまで食べられます。

特に、オオスカシバの幼虫が発生しやすく、対策として6月頃にスミチオン乳剤の1000倍液を葉の裏と表に散布します

殺虫剤はできるだけ使用しないほうがよいと考えています。栽培をして被害が大きければ、使用するようにしています。

クチナシの新芽が食べられていることに、水遣りのときに気づきました。葉が食べられたり、黒いフンがあったりしますので、水遣りのときに注意して観察しましょう。


イモムシ
葉の裏を確認するとイモムシを見つけることができました。黒い角があるのでオオスカシバの幼虫です。葉をたくさん食べて5センチ以上に成長します。


ピンセット
ピンセットを使って取り除きます。まだ小さく孵化したばかりです。


卵
すべての葉を確認して卵を取り除きました。卵を産み付ける時期は注意して確認しましょう。

卵なら簡単に取り除くことができ、クチナシの葉に被害がありません。小さな鉢植えですので5分ぐらいで確認できます。大きいクチナシは対策が難しいので、殺虫剤を利用しましょう。






クチナシ(ガーデニア)のこれから

鉢植えのクチナシは秋には来シーズンの花芽ができます。大きくなり過ぎていれば、少し剪定する予定です。

今後の鉢植えのクチナシの栽培の様子は、この記事を更新します



クチナシ(ガーデニア)の春

5月10日
5月10日、撮影。

クチナシは、冬の寒さの影響で、が少し黄色になっています。

暖かくなった5月頃に手入れをして、初夏に美しいを楽しみます。



クチナシの春の手入れ

竹串
クチナシは根の成長が旺盛ですので、鉢植えで育てると根詰りしやすいです。2年に1回ぐらいで植え替えをします。

植え替えをしなかった年は、竹串で土を突き、水通りのよくするとよいです。


軽石 水遣り
水遣りで、表面の土が崩れないように軽石を敷きました。

散水ノズルで水遣りをしていますので、水流が強く、赤玉土の粒が崩れることがあります


芽吹き
クチナシは、芽吹きがよいですので、不要な芽を取り除くとよいです。



クチナシの害虫対策

害虫
クチナシは、オオスカシバの幼虫が発生しやすく、芽吹いた新芽を食べられることが多いです


殺虫剤
粉末タイプの殺虫剤を使って対策をします。

土の中に埋めたり、土の表面にばらまいたりして使いますので、薬剤が風で飛ぶ心配がありません。


注意事項
殺虫剤の袋の裏に記載されている注意事項を読み、適量を与えます。


マドラースプーン
100均のマドラースプーン。小さじより小さく、1杯で3グラムぐらいです。

クチナシの鉢植えの表面の土に、ばらまきました。


軽石
軽石を敷いていますので、殺虫剤が見えにくいですが、水遣りの水に溶けて、根から鳩首されます。



クチナシに肥料を与える

クチナシ 肥料
クチナシは、暖かくなった春に芽吹きますので、肥料を与えます。


肥料
N(チッソ)、P(リン酸)、K(カリ)が5:8:5と、P(リン酸)が多めのが咲く植物用の肥料です。

5:8:5で合計18、合計の数字が30未満ですので、低度化成肥料になります。30以上は高度化成肥料です。

強くありませんので、気軽に使うことができる肥料になります。

数字が大きいほうが得した気分になりますが、肥料に弱い植物がありますので、注意が必要です。


説明書
肥料は説明書をよく読み、適量を与えましょう。


追肥
100均のマドラースプーンに1杯で3グラム、少量の肥料追肥として用土の表面にまきます

肥料は少なく与えて、が黄色になったり、成長が悪かったりして、足りない場合は追肥します。


3ヶ所
肥料を3ヶ所にまきました。


クチナシ 花
クチナシの鉢植えに、が咲くように育てます。



クチナシ(ガーデニア)の夏

5月31日
5月31日、撮影。

クチナシの鉢植えは、の色が緑になりました。


つぼみ
新芽が芽吹き、つぼみができました。


葉
新しく芽吹いた葉、ツヤのある濃い緑色です。


6月25日
6月25日、撮影。

クチナシの鉢植えに、大きな変化はありません。


つぼみ 膨らむ
つぼみが膨らみ、花びらの白色が見え始めています。


時間
クチナシは、つぼみができてからが咲くまで、時間が必要です。


6月27日
6月27日、撮影。

クチナシの鉢植えに、が咲きました。


八重咲き
クチナシは、バラのような八重咲きです。園芸品種の「八重クチナシ」になります。


花の大きさ
の大きさは、直径8センチぐらいで、とてもよい香りがします。

純白ので、甘い香りが特徴です。

ホームセンターで値引き販売されていた苗木ですが、が咲くまで復活することができました。

次の更新は、花後の様子を予定しています


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