ウメモドキ(梅もどき)を鉢植えで栽培しましょう。
ウメモドキ(梅もどき)は、樹高が2~3メートルぐらいまで大きくなります。低木に分類されますが、家の庭に植えることを考えるとスペースの確保が必要です。冬に落葉するので、大きくなると落ち葉の掃除が大変です。落葉しても赤い実は真冬まで楽しむことができ、葉がなく小さな赤い実だけの姿が、とても雰囲気がよいです。
ウメモドキ(梅もどき)の小さな赤い実は、小鳥が食べにくることがよくあります。野鳥の観察を楽しむことができるかもしれません。
鉢植えで栽培するメリットは
- 置く場所を自由に選ぶことができる。
- 小さな苗木は価格が安い。
- 剪定が簡単で、落ち葉の掃除をしなくてよい。
デメリットは
- 水遣りをしなければならない。
- 数年に1度は植え替えが必要であること。
ウメモドキ(梅もどき)は落葉後の小さな赤い実を観賞が一番美しく、寂しくなる冬に飾ることのできる樹木です。
ウメモドキの苗木を鉢に植え付ける。
鉢と用土を準備する。
用土は赤玉土と腐葉土を使います。ウメモドキ(梅もどき)は、やや湿り気のある肥沃な土が適しているので赤玉土と腐葉土の割合を6:4で混ぜた用土を使います。赤玉土は中粒を使いました。価格の安いボラ土は底石に使います。
植木鉢の大きさは7号(直径21センチ)までがよいです。簡単に移動することができる大きさです。
植木鉢は、鉢底ネットを置いて底石を2~3センチ入れます。 排水性をよくするために底石を入れます。
ウメモドキ(梅もどき)は市販の培養土で栽培することできます。赤玉土と腐葉土を使って用土を準備しました。
用土を混ぜるためにバケツを用意しました。10リットルのバケツです。植え付ける鉢が6号(直径18センチ)なら2リットル、7号(直径21センチ)なら3リットルぐらい用土を準備します。
小さな鉢で赤玉土を3杯、バケツに入れます。
腐葉土は2杯、バケツに入れます。赤玉土と腐葉土が6:4の割合の用土ができます。
バケツの中で赤玉土と腐葉土をよく混ぜます。腐葉土は塊になっているものは崩してください。100円ショップ(百均)のシリコン製の菜ばしが使いやすいです。
ウメモドキ(梅もどき)の苗木を植え付ける。
根の状態を確認します。土がほとんどなく、根がびっしりあります。根が成長することはよいことですが、外側の根が水を吸って、内側は根詰まりの状態になっています。
根を剪定して、よい状態にして鉢に植えつけます。ハサミで根を切り、内側の状態を確認します。
剪定後の根です。長い根は短く切ります。向きが悪く、他の根と交差する根は根元から切ります。黒くなった根もキレイに切ります。
根がとても少なくなり心配ですが、このくらい残っていれば枯れることはありません。栽培環境や樹によって違いがあるので、経験から判断できるようになります。
根の剪定が終わった苗木を鉢に入れて確認します。根がバランスよく全体に広がっていれば根の剪定は成功です。
苗木の根元の土に埋まっている位置が同じになるように用土を入れます。
植え付けの仕上げは水遣りです。たっぷりと水をあげます。鉢の底から流れる水が、始めは泥水ですが透明な水になるまで水遣りしてください。
赤玉土の細かい粒は水の流れを悪くします。最初の水遣りで細かい粒をすべて流して、排水性のよい状態にします。
ウメモドキの育て方のポイント
- 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
- やや湿り気のある肥沃な用土。市販の培養土、または、赤玉土と腐葉土を6:4で配合。
- 水遣りは表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は2月~3月頃に寒肥として、緩効性化成肥料を置き肥。
- 植え付け・植え替えは、落葉期の10~11月、2~3月。
ウメモドキ(梅もどき)の種で増やす。
ウメモドキ(梅もどき)は落葉後もキレイな赤い実を観賞することができます。たくさん実がなるように栽培するためには、花が咲き受粉して結実することが大切です。ウメモドキ(梅もどき)は雌雄異株です。雄の木と雌の木があります。
雄の木の花はおしべだけで花粉がたくさんあります。雌の木はめしべだけです。販売されている苗木は雌の木です。赤い実があるので確実に雌の木です。
雄の木がないので受粉して結実できない可能性がありますが、ウメモドキ(梅もどき)の花粉は、とても遠くまで飛びます。公園や自生している雄の木の花粉で受粉することができます。
たくさん花が咲くが、実が少ない場合は近くに雄の木がないことが原因です。雄の木は、ほとんど販売されていません。
赤い実がたくさんある姿が美しいウメモドキ(梅もどき)が実が少ないことはとても残念です。雄の木を手に入れるために赤い実から種を取り出し、増やすことにチャレンジします。
赤い実のついたウメモドキ(梅もどき)の観賞を楽しんだ後に、実を集めました。小さな赤い実の中に種があります。
実から種を取り出すために、果実を取り除く必要があります。果実には発芽を抑制する成分があり、キレイに取り除いて種だけの状態します。ビニール袋に実を入れました。
ビニール袋の外側から実をつぶします。ビニール袋に入れているので、手が汚れることがなく、小さな実が散乱することもありません。
仕上げに水でキレイにして種を取り出します。
アク取り(天かす取り)で水を切ります。
ピンセットで種を取り出します。
最後に種を水で洗ってキレイにしました。
小さな鉢に培養土を入れて、種まきをしました。明るい日陰で乾かないように水遣りをして、春の発芽を待ちます。
ウメモドキ(梅もどき)の剪定
落葉して、実も取り除いたウメモドキ(梅もどき)の鉢植え。寂しい姿になりました。この時期に剪定をします。12~1月ぐらいがよいです。鉢植えでコンパクトな樹形にして枝を増やします。ウメモドキ(梅もどき)は新しく芽吹いた枝に花が咲き、実をつけます。
今ある枝から新しい枝ができますが枝の先端から芽吹くので、長い枝は短く剪定します。
剪定前。幹から長い枝が伸びています。枝には小さな芽がたくさんありますが、芽吹いて新しい枝が伸びる芽は、枝の先端の芽だけです。
剪定後。枝を短く剪定しました。
枝の根元から2つ芽を残してハサミで剪定します。赤い丸が残した芽です。芽の5ミリから1センチぐらい上をハサミで切ります。
ウメモドキ(梅もどき)の芽吹き
冬の枝の剪定のときに、残した2つの芽から芽吹いています。1つの枝から2つの新しい枝ができると、枝が増えて樹形がよくなります。
芽吹いた葉が伸びて、新しい枝ができました。
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