小さなビオトープ、メダカ盆栽に冬の寒さ対策を考える。
冬のメダカ盆栽は、もみじが落葉して、とても寂しい雰囲気です。小さな飼育容器でメダカを5匹飼育しています。飼育水は6リットルぐらいしかなく、寒さが厳しくなると、水面に厚い氷が張りそうです。水面に氷が張っても、深さがあれば、メダカは底でじっとして動くことなく越冬できます。飼育容器の深さは15センチぐらいで浅いです。水面が凍っているので、水面の水温は0度ぐらいになります。底の水温が5度ぐらいはあってほしいですが、厚い氷が張ると心配です。
この小さなビオトープ、メダカ盆栽でメダカが越冬できるように寒さ対策を考えます。いろいろな方法を検討して、一番よい方法で、できるだけ費用が安くなるようにします。
メダカのビオトープをビニールハウスの中に入れる。
植物の植木鉢を入れる小さなビニールハウスやメダカ専用のビニールハウス、いろいろなサイズを物が販売されています。屋外のビオトープで寒さ対策に、よく利用されています。
メダカ盆栽は、移動することが難しいです。ビオトープをビニールハウスの中に移動させることができないと困ります。メダカ盆栽は、育苗箱にたくさんの土や石を入れて製作しています。とても重く、移動するときに石が崩れる可能性もあります。
ビニールハウスの欠点は、昼間に暑くなりすぎることです。冬の天気のよい日の日差しで、ビニールハウスの中は、気温が上昇します。対策として、天気のよい日は、前面のビニールを開けることです。
ビオトープの寒さ対策として、ビニールハウスが一番簡単で効果があります。
ビオトープに屋根を設置して、上の方向からの寒気を防ぐ。
メダカ盆栽は、屋根があります。夏の暑い日差しを防ぐための日よけです。すだれと杉材で製作しました。夏の暑い日は、ビオトープの水温上昇ともみじの葉枯れの対策として、とても役に立ちました。寒くなって、明け方に冷え込むと、ビオトープに薄い氷が張るようになりました。右側の棚の上のNVボックスは、薄い氷が張っていますが、メダカ盆栽と横のNVボックスには、氷が張っていません。
同じNVボックスなので、屋根は寒さ対策にも有効であることがわかりました。寒気は、上の方向から降りて、水面を凍らせることがよく理解できました。
小さなビオトープ、メダカ盆栽に必要な寒さ対策は?
屋根があるので、もう少しだけ寒さ対策をすることで、本格的に寒くなる1月、2月を乗り越えることができそうです。福岡県の沿岸の平野部では、冬でも氷点下になることは、ほとんどありません。大寒波がやってきた時ぐらいです。数年に一度だけです。内陸や山間部では、冬の寒い日は氷点下になることが時々あります。
冬でも晴れて風のない日は、あまり寒くありません。福岡県の平均気温は、一番寒い1月で、最高気温が10度、最低気温が3度です。
小さなビオトープ、メダカ盆栽に寒さ対策として、風よけを設置することにしました。屋根があるので、冷たい風を防ぐことによって、水温の低下を防ぎます。
風よけの効果を確認しながら、追加の寒さ対策を考えることにしました。
小さなビオトープに風よけを設置する。
後ろには壁があり、前面に風よけを設置すれば、冷たい風が直接あたることがなくなり、水温の低下を防ぐことができそうです。写真は、風よけのビニールを設置すると、どのような雰囲気になるか?確認しました。メダカ盆栽は、日本庭園をイメージして製作したビオトープです。寒さ対策をして、雰囲気が悪くなることは避けたいです。ビニール越しでもキレイに見えます。風よけのイメージができたので、製作します。
メダカのビオトープに寒さ対策として風よけを製作する。
メダカのビオトープの今の状態は、背面は壁があり、すだれの屋根があります。風よけを設置する場所は、前面と左右の面です。屋根を製作して柱があるので、簡単に風よけを設置することができそうです。寒さ対策の風よけの材料
風よけの材料は、透明のビニールがよいです。日光を遮ることなく、外から見ることができます。ビニールが厚いほうが強度があります。候補になるビニールは、たくさんありましたが、安くて一番適しているビニールは、テーブルクロスです。百均のテーブルクロスです。サイズは、120センチ×150センチあります。透明で、厚さがあり、風よけに適した素材です。耐久性がちょっと心配ですが、使う期間が冬の3ヶ月間ぐらいなので、すぐにダメになることはないでしょう。
テーブルクロスは、折りたたんであります。テーブルに敷く場合は、しばらくするとキレイに平らになります。風よけに使うために切るので、少しの間、ロールに巻いて平らになるようにしました。
テーブルクロスを寸法を測って、切りました。左右の面は同じ大きさ、前面だけがちょっと大きくなります。マジックで線を引いてハサミで切りました。
ビオトープに固定するために、ハトメを付ける
透明なビニールをメダカのビオトープに固定する方法は、屋根の柱にひもで結ぶことにしました。簡単に固定でき、取り外すこともすぐにできます。ビニールにハトメをつけて、ひもを結びやすくします。アルミ製のハトメが百均で販売されています。ハトメだけ購入しても、取り付けることはできません。専用の工具セットや金づち(ハンマー)も必要です。下穴を開けるポンチがあるとキレイに穴をあけることができます。
ハトメをつける所は、強度があったほうがよいので、重ねてビニールを二重にします。
ハトメのサイズに合わせた下穴をあけます。穴あけポンチは、先端に円形の刃があり、金づち(ハンマー)で強く打つことで穴をあけることができる工具です。キレイに穴が開きました。下に木片などを置かないと、床に傷が付きます。
ハトメを専用の工具を使って固定します。説明書をよく読んでください。初めてハトメを使う場合は、余ったビニールで、1回、練習すると、思っているより簡単なことがわかります。
コツは、金づち(ハンマー)で真上から真っ直ぐに打つことです。 百均のハトメなので失敗しても、損害は少ないです。百均のハトメと工具セットなので、あまりキレイにとめることはできません。外れなければ、上手くできたと考えましょう。
メダカのビオトープに製作した風よけを固定する
ひもを使って、ビニールの風よけを、ビオトープの屋根の柱に固定します。ひもを30センチに切りました。切った部分が、ほどけてくることがあります。ナイロン製なら、ライターで軽くあぶって溶かすと、ほどけにくくなります。
ハトメにひもを結びました。取り外したときに、ひもがなくなりません。
メダカのビオトープの屋根の柱に、ひもで結んで、風よけを固定します。左右の面は、四箇所を固定しました。
前面の風よけは、上の二箇所をひもで固定します。お店の入り口にあるのれんのような感じです。
暖かい日は、前面の風よけを開けます。密閉して、風通しがよくない状態が長く続くことは、よくありません。
ビニールクロスを使って、メダカのビオトープに風よけを製作しました。材料費は、テーブルクロス、ハトメ、ひもで300円ぐらいです。ハトメの専用の工具セット、穴あけポンチ、金づち(ハンマー)を入れると600円ぐらい必要になります。
メダカのビオトープに設置した風よけの効果を確認する。
強い寒波が来ると、メダカのビオトープの水面に氷が張ります。氷が張ることで、メダカが、すぐに☆になることはありません。張った氷が厚いと、ビオトープの底の水温が下がり、メダカに影響が大きくなります。風よけを設置することで、冷たい風を防ぎ、ビオトープの水面に厚い氷が張ることを防ぎます。
九州の福岡県でも、冬に数回、大寒波によって、ビオトープに厚い氷が張ります。同じNVボックスで比べてみると、風よけがあると、氷の厚さが薄くなります。
風よけのないNVボックスに薄い氷が張る日は、風よけの効果で、氷が張っていないこともありました。屋根の効果もありますが、冷たい風を防ぐことは有効です。
雪が降る日も、風よけの効果で、雪が積もることがありません。小さなビオトープのメダカ盆栽でも、無事に越冬することができました。
ビニールハウスのほうが、風を防ぐ効果が高いですが、暖かい日に水温が上昇したり、風通しが悪くなるデメリットがあります。あまり寒くならない地域では、風よけのほうが便利です。
メダカのビオトープの寒さ対策 まとめ
屋外のメダカのビオトープの寒さ対策は、少しだけでよいです。特に、飼育容器が小さい場合は、気温の影響が大きいので、ある程度の寒さ対策をしましょう。大きな飼育容器では、枯れ葉や水草をたくさん入れるだけで、越冬することができます。氷が張って雪がたくさん積もることがありますが、メダカの数が大きく減ることはありません。貴重な品種のメダカは、室内や温室で飼育することが一番よい方法です。
寒さの厳しい地域のメダカのビオトープは、寒さ対策より積雪対策になります。積雪が多くなると飼育容器の水が完全に凍るからです。雪が積もらない場所でも、気温が氷点下になると、水面に張る氷がとても厚くなります。
寒さ対策は、地域によって大きく異なることがありますが、いろいろな工夫をして、メダカのビオトープで無事に越冬できるように頑張りましょう。
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