紫式部(ムラサキシキブ)の鉢植えの育て方 苗木の植え付け編


紫式部 苗木

紫式部(ムラサキシキブ)の苗木を購入しました。

紫式部は、名前が覚えやすいこと、紫色の実がたくさん付くことが特徴です。小さな盆栽でも、たくさんの実が付いて観賞を楽しむことができます。

お気に入りの激安園芸店で苗木を見つけました。紫色のビニールポットで、とてもわかりやすいです。たくさんの実が付いていて、幹の太さが小さな鉢植えミニ盆栽に、ちょうどよいくらいです。

落葉して、実もまわりにたくさん落ちていましたが、状態は悪くなく、ミニ盆栽の素材としても十分です。

実が付いているので、ビニールポットの状態で花が咲いて、結実しています。花が咲く樹木の栽培で、一番の問題は、花が咲かないことです。

花が咲かない原因は、大きく成長していないから、栽培環境や方法が間違っているから、のどちらかですが、特定することは難しいです。

ビニールポットの状態で、たくさんの実が付いているので、花が咲いて結実することは確実です。花が咲かなかった場合は、栽培環境や方法に問題があることがわかります。

ラベルをよく見ると、「桃色式部」と書いてあります。確かに、実が紫色ではなく、薄い紫色で桃色です。ネットで調べると、「桃式部」、「ピンクパール」という品種です。



紫式部(ムラサキシキブ)の苗木の植え付け

紫式部の植え付け時期は、春の3~4月秋の10~11月が適しています。紫式部は、落葉樹なので、春の植え付けが一番適しています。

春の植え付けは、植え付け後に、新芽が芽吹いてくることで、植え付けが上手くできたことが確認できます。

秋の植え付けでは、落葉する時期になり、植え付けが上手くできなくて、葉が枯れて落葉したのか?落葉時期が来て落葉したのか?心配になります。

秋には、来春に芽吹く小さな新芽が付いているので、新芽の様子を確認します。新芽が枯れなければ、植え付けが成功したことが確認できます。








準備するもの

  • 紫式部の苗木 
  • 植木鉢 
  • 用土・底石
  • 道具
植木鉢
植木鉢は、好きなデザインのものを用意しましょう。大きさは、木のビニールポットより1~2号ぐらい大きなものがよいです。1号=約3センチです。

このビニールポットは3号なので、4号か5号の植木鉢が適しています。この苗木は枝が長く伸びているので、5号(直径15センチ)ぐらいの植木鉢がバランスがよいです。

写真の素焼きの植木鉢は7号(直径21センチ)です。ちょっと大きいですが、近所の人から大量に素焼きの植木鉢を頂いていたので、7号の植木鉢を使います。底石を多くして、用土を少なくして使います。


用土 道具
用土赤玉土(中粒)と腐葉土を6:4の割合で使います。湿り気のある土壌がよいので、腐葉土が多いです。よく販売されている「花と野菜の培養土」、「培養土」でも大丈夫です。

用土は大きな袋で購入したほうが、単価は安くなりますが、保管する場所が必要になります。鉢植えを1つだけ植え付ける場合は、百均(ダイソー、セリアなど)の培養土を使うと便利です。

底石は、排水性をよくするために使います。「鉢底石」と書いてあるものなら、どのような種類でも問題なく使うことができます。ボラ土(中粒)を底石として用意しました。

植え付けに必要な道具は、スコップとハサミです。他のものは、あったほうが便利な道具です。小さな鉢、洗面器、菜ばし(棒)などを用意しました。



用土を準備する

用土 混ぜる
赤玉土腐葉土を使って、紫式部に適した用土を作ります。「花と野菜の培養土」や「培養土」を準備すれば、そのまま使うことができます。

赤玉土と腐葉土を6:4の割合で混ぜるために、小さな鉢とバケツを用意しました。小さな鉢は、3号(直径9センチ)のプラスチック製です。黒いバケツは、10リットルの容量で、作った用土の量がわかりやすいです。

準備した植木鉢は、7号(直径21センチ)で容量は満タンで3.6リットルです。底石やウォータースペースを2センチぐらいとるので、必要な用土の量は3リットルぐらいです。

小さな鉢は3号(直径9センチ)で満タンで0.3リットル約10杯分で3リットルになり、7号の植木鉢の用土を作るために、赤玉土と腐葉土を測るには最適です。


赤玉土
赤玉土を小さい鉢で6杯をバケツに入れます。


腐葉土
 腐葉土を小さい鉢で4杯入れます。


バケツ
バケツには、赤玉土を入れてから腐葉土を入れます。腐葉土は固まりになったもの木くずが混ざっていることがあるので、ほぐしながら赤玉土と混ぜると、キレイに混ぜることができます。

用土を混ぜるには、百均の菜ばしが便利です。腐葉土をほぐすことができ、赤玉土を崩すことが少ないです。


木くず
混ぜながら、腐葉土の大きな木くずを取り除きます。神経質に取り除く必要はありません。目立つものだけ取り除きましょう


鉢底ネット
大きな穴の開いた植木鉢は、鉢底ネットを敷きます。プラスチック製の鉢で鉢底ネットが必要ないものもあります。鉢底ネットは、好きな大きさにハサミで切って使うものがおすすめです。


底石
植木鉢に底石を2~3センチ入れます。排水性がよくなります。ネットに入れると、再利用が簡単です。ネットに底石が入っている商品が販売されています。

底石には、ボラ土(中粒)を使いました。底石の種類はどのようなものでも使うことができます。小石や砂利でも大丈夫です。


用土
植木鉢の半分より少ないくらい(4分目)まで作った用土を入れます。用土の準備ができました。この状態まで準備すれば、苗木を置いて、用土を足すだけになります。

用土の準備ができてから、植え付けをします。苗木の土を崩すので、植物への負担を少なくするために、できるだけすばやく植え付けを終わらせて、根が乾かないように注意します



苗木の植え付け

洗面器
苗木をビニールポットから取り出すと、土がこぼれるので、洗面器などの容器の中で作業すると、片づけが楽になります


菜ばし
菜ばしの反対側の小さなフォークを、苗木の土とビニールポットの隙間に入れて、取り出しやすくします。竹串など隙間に入りそうなものがあると便利です。

どうしても取り出せない場合は、ハサミでビニールポットを切ります2~3箇所、縦に切れば、ビニールポットを取り除くことができます。


根の状態
苗木の根元を持って、根の状態を確認します。側面は根詰まりはひどくないです。


底を確認
底を確認します。底から上に向きに根が伸びているものがあり、長い根があったり、根が絡まっている可能性があります。


根洗い
根の状態をしっかり確認するためには、根荒いが簡単です。水の中に苗木の根を入れて、土をキレイに取り除きます。長い根向きの悪い根腐った根は、ハサミで切ります。

写真の根は、長い根はなく、向きの悪い根もありません。向きの悪い根は、下の写真のように根を広げたときに、他の根と交差したり、絡まりそうな根です。色が黒っぽい腐った根もなく、状態は、とてもよかったです。


植え付け
準備した植木鉢に苗木を置きます。根が広がるように置きます根元の高さを確認します。苗木の根元の土の高さは、ビニールポットの時と変えないようにします

苗木の位置が低いときは、苗木を出して、用土を足します。高いときは、菜ばし苗木の下の用土をまわりによけて調節します。およその位置で大丈夫です。


用土 追加
苗木の根元の高さを確認できたら、用土を追加します


棒
用土を入れたら、棒状のもので、軽く着いて隙間をなくします。菜ばしを使っています。 隙間がなくなると、用土が減るので、追加します。

※写真の植え付けの用土の量は少ないです。大きな7号(直径21センチ)の植木鉢を使ったので、ウォータースペースが深いです。


水遣り
植え付けの最後は、水遣りです。たっぷりと水遣りをします。鉢の底から最初は泥水が流れますが、水遣りを続けて、透明な水が流れるまで水遣りをします。


植え付け後は、1週間から10日間ぐらい、毎日水遣りをして、明るい日影で管理します

植え付け後の状態の確認は、葉をよく観察します。根からの水の吸収が最初は上手くできないので、葉が乾燥気味になります。しばらくすると、少しずつよくなると成功です。

葉が乾燥して心配な場合は、霧吹きで葉に直接水を与えます葉水という方法です。

根をたくさん剪定すると、葉の状態が悪くなりやすいです。枝や葉を切り落として、根の量と葉の量を合わせることが必要になります。樹形を乱しそうな枝や葉を剪定します。






紫式部(ムラサキシキブ)の育て方の基本

  • 半日以上日が当たる場所で育てる。夏の西日に注意する。
  • 用土の表面が乾いたら、たっぷりと水遣りをする。乾燥に注意する
  • 肥料は、開花後と2月ごろの寒肥、固形の油粕などがよいです。
特別な栽培方法は、ありません。普通の樹木の栽培です。湿り気のある土壌がよく、乾燥に弱いので、水遣りだけは忘れないことです。特に、木が小さいときは、水切れすると、すぐに枯れることがあります。

紫式部の鉢植えの植え付けの方法をまとめました。これから栽培して、詳しい育て方剪定方法など、記事に書きます。樹木の栽培を鉢植えで楽しみましょう。





関連記事



関連記事




スポンサーリンク
スポンサーリンク