梅の苗木を激安で購入しました。
とても寒い2月に、ホームセンターの買い物に行くと、店頭にある樹木の苗木のコーナーで、現品処分品がありました。激安の苗木で、6つも購入しました。2月の寒い時期に苗木を購入する人は、ほとんどいません。暖かくなる3月になると、苗木を購入する人が増えます。
ホームセンターの樹木の苗木のコーナーも、2月は種類も数も少なく、葉のない苗木も多く、寂しい雰囲気です。
3月に新しい苗木が大量に入荷するので、長期在庫の売れ残りの苗木を整理するために、現品処分品として販売しています。
激安の苗木は、デメリットはないのだろうか?
現品処分品の激安の苗木です。黄色のテープに手書きで、樹木の名前と金額が書いてあります。金額は税込みでした。購入した6つの現品処分品の激安の苗木には、
- 小梅 100
- 100 小梅の隣にある苗木です。ハナミズキです。
- モミジ 100 たぶん青しだれです。
- モミジ 100 たぶん赤葉系のモミジです。
- 禅寺丸 100 柿の品種名の禅寺丸です。
- 100 幹の様子から、たぶん桜だろう。
現品処分の樹木の苗木は、ラベルがありません。風で飛ばされてしまったのか?長期在庫でラベルが日に焼けて印刷が見えなくなったのか?
樹木の苗木は、接木苗(つぎきなえ)です。台木と枝をテープで固定しています。接木用のテープは、植え付けるときに取り除きます。
長い期間、テープを巻いたままにしていると、樹木の苗木が成長して、幹に食い込んでしまいます。現品処分の樹木の苗木は、接木用のテープが幹に食い込んでいることがあります。
長期在庫なので、小さなビニールポット(ポリポット)で、長い期間、過ごしているので、根の状態が心配です。根詰まりをしていると考えたほうがよいです。
根がしっかり成長していることは、よいことですが、根詰まりの状態がひどいと、植え付けるときが大変です。現品処分の樹木の苗木は、根詰まりしています。
激安で購入できることは、ありがたいことですが、しっかりとデメリットを確認しましょう。長期在庫の現品処分の樹木の苗木のデメリットは、
- ラベルがないので、正確な品種がわからない。
- 接木用のテープが、幹に食い込んでいる。
- 根詰まりして、植え付けが大変になる。
梅の苗木を購入した理由
梅の花は、小さくてキレイです。桜と同じで、葉が芽吹く前に花が咲きます。花が咲く時期が早く、福岡では、2月の上旬にはキレイに咲いている梅があります。梅の花は、寒い冬が終わり、春の始まりを感じることができます。梅の花は、好きな花の1つです。梅の花を楽しむために、小梅の苗木を購入しました。
枝垂れ梅の鉢植えを栽培しています。 樹形が悪かったので、枝をたくさん剪定しました。枝垂れた長い枝ができるまで、2~3年は必要です。つぼみが膨らんできたら、雨の当たらない軒下に移動します。
枝垂れ梅の花が咲きました。枝が短いので、花の数も少ないです。梅の花がとても美しいので、普通の梅も鉢植えで栽培したいと思っていました。
梅には、花梅と実梅があり、品種もたくさんあります。どの品種を栽培するか?決め手がありません。ホームセンターで激安の苗木を見つけたときは、品種に関係なく購入することができました。
梅の盆栽や小さな鉢植えがほしいことも、小梅の苗木を購入した理由です。梅の木があれば、挿し木や取り木で増やすことができるからです。
小梅の苗木が大きく成長したら、挿し木や取り木で梅の株を増やすことにチャレンジします。
樹木の苗木を鉢植えで育てる。
いろいろな樹木を鉢植えで育てています。写真はキレイな葉が満開のさくらんぼ(暖地桜桃)です。小さいですが、桜のように、花は満開に咲きます。あまり甘くはないですが、実を食べることもできます。鉢植えで栽培することのメリットは、樹木を大きく成長させないので、たくさんの種類を栽培することができます。剪定や落ち葉の掃除なども、小さいので簡単にできます。
デメリットは、水遣りが必要であること、数年に一度植え替えなければならないことです。
小梅の苗木を鉢植えで栽培します。実梅なので、ある程度の大きさに成長すれば、実を食べることもできます。花と実を楽しむことのできる樹木の栽培は、とても楽しいです。
梅の苗木を鉢に植え付ける。
使う土は、赤玉土と腐葉土を用意しました。赤玉土を7、腐葉土を3の割合で混ぜてから鉢に入れます。
鉢の底に土を入れます。鉢の4分の1ぐらいまで土を入れています。根の量によって調整します。
ビニールポットから小梅の苗木を取り出して、根を剪定しました。
隙間に土を入れます。表面は赤玉土だけにしたほうがキレイに見えます。
最後に、たっぷり水遣りをします。底から流れる泥水が透明な水になるまで水遣りをします。
植え付けをした後の管理は、明るい日陰で1週間ぐらい様子をみます。毎日水遣りをしましょう。葉がない状態では、植え付けが成功したか?確認することは難しいです。花芽や葉芽の様子を見て、判断することになります。
小梅の苗木は、とても小さいです。現処分品で、枯れていないかを確認するために、先端を切ったみたいです。切り口が新しく、まだ枯れていませんでした。半分くらいの大きさに切られたと思います。
梅は丈夫な樹木で、剪定して枯れることは少ないですが、切り口に癒合剤を塗りました。100グラム入りのトップジンMを購入しているので、できるだけ使うようにしないと、なかなか減りません。
庭木などの大きな樹木の切り口に使うと、すぐに減りますが、鉢植えの樹木しかなく、切り口が小さいので、使用量が少ないです。2年前に購入して、ほとんど減っていません。
もっと少量の癒合剤がありましたが、価格が同じくらいでした。1つ持っていれば、安心できます。1キロ入りがありますが、大きな庭木があれば必要になる量なのだろうか?
梅の苗木の植え付け後、1年目の様子
植え付け後は、直射日光の当たらない軒下で管理しています。2本しかなかった枝が、もう1本増えて、新しい芽吹きもあります。植え付けが成功したことが確信できます。
葉が芽吹いてきました。現品処分品の苗木でしたが、葉が芽吹いてくれたら問題は、まったくありません。
枝が増えて、たくさんの葉があります。樹形は悪いですが、元気よく枝が伸びています。
鉢の大きさが7号(直径21センチ)なので、このくらいの樹高がバランスがよいです。花を楽しむなら、このまま7号の鉢で栽培して、樹形を作ります。
小梅なので、梅の実を食べたい場合は、もう少し大きな鉢にして、大きく育てるほうがよいです。梅の実がなるまでには、3~5年ぐらい栽培して大きく成長する必要があります。
葉が芽吹いてからは、水遣りをするだけです。春と秋は1日に1回、夏は朝と夕方に2回します。冬は2~3日に1回、表面の土が乾いたら水遣りをします。肥料は、余っていた野菜用の肥料を春と秋に、土の表面にまきました。
梅の鉢植えの2年目に向けて
小梅の鉢植えの秋(福岡県で10月)の様子。梅の葉は、夏に丸まってしまうことが多いので、葉だけの状態は美しくありません。寒くなると、葉の色が黄色くなって落葉します。落葉している間の12月~1月が剪定をする時期になります。
1年目の苗木は、太い枝を3本ぐらい残して、残りの枝は根元から切ります。剪定する枝がたくさんあります。
成長して、たくさん増えた枝を剪定することは、もったいない気がします。剪定した枝を挿し木にする方法があります。挿し木は春から夏の暖かい季節にします。冬の寒いときに挿し木をしても根が出ません。
梅の挿し木の成功率は低いです。品種にもよりますが、簡単ではありません。どちらかというと、とても難しいです。
梅の盆栽や小さな鉢植えがほしいので、どうしても剪定するべき枝をあきらめることができません。冬に剪定をしないことにしました。
梅を取り木で増やすことにチャレンジ
梅を増やす方法として、取り木をすることに決めました。取り木は、簡単に説明すると、枝の途中から根を出させて、その枝を切って土に植え付けます。取り木は、枝の樹皮をカッターで削り、ミズゴケなどで水分を補給して、根が出ることを待ちます。環状剝皮(かんじょうはくひ)をよく使います。
小梅の鉢植えの枝は細く、環状剝皮は、ちょっと難しいので、針金を使った針金結束によって、根が出るようにします。
枝から根が出るようにするためには、カルスが必要です。カルスは、癒合組織のことで、幹や枝の傷ついた部分に盛り上がって発生する細胞集団です。分裂・増殖を繰り返し、やがて分化してそれぞれの組織をつくります。
カルスができると、そこから分化して幹、枝、根などになります。暗くて湿った状態では、根の組織を作ります。傷ついた部分を作るために、環状剝皮や針金結束を使います。
枝に針金を巻いて、食い込むように針金を強くねじります。傷つくことでカルスができるので、枝に傷ができるまで強くねじります。
針金結束は、失敗しても枝が枯れることがありません。針金結束の失敗は、枝への食い込みが小さくてカルスができないか、できたカルスが針金の下の部分の枝まで成長して、つながると枝になって根は出ません。
針金の上の部分の枝が膨らんで、カルスができてきたら、ミズゴケや土で覆います。水分を与えて、保湿すると根が出ます。根が出るまでの期間は、樹木の種類や気候などによって違います。
梅の苗木を鉢植えにして花を楽しむ 1年目のまとめ
秋になり、これから梅の鉢植えは、葉の色が黄色になって、葉が落ちます。幹と枝だけの状態で冬を過ごして、2月には花を楽しむことができます。植え付けて1年目は、枯れないことが一番の目標でした。猛暑の夏の水遣りは大変でしたが、大きく成長した梅を見ると、来春の花がとても楽しみです。
春の植え付けから1年目の成長の様子は、ここまでです。来春に花が咲いた様子は、この記事に追記する予定です。福岡県は積雪が少なく、最低気温も低くないので、冬の管理も楽で、屋外に置いたままです。
いろいろな樹木を鉢植えにして飾って、季節を感じることを楽しみましょう。
※2年目の栽培様子を追記しました。
2年目の春 小さな白い花が咲きました。
苗木を植え付けてから1年が経過しました。小さな白い花がキレイに咲きました。小梅は実梅ですが花を楽しむことができます。枝にたくさんの芽があります。丸くて大きな花芽と長細い葉芽があり、花芽が膨らんでつぼみになります。梅は葉が芽吹く前に花が咲きます。
花が受粉すれば、結実する可能性があります。梅の実ができますが、樹がまだ小さいのでキレイな梅の実は難しいでしょう。
まだ2年目なので、梅の実はあきらめて、樹の成長を優先します。結実すると樹の体力を消耗するので花を取り除きます。
花がら摘みをしました。
小さくて白い梅の花が咲きましたが、樹の生長を優先して、花を取り除きます。「花がら摘み」です。難しいことではなく、咲いた花を取り除くだけです。花の根元に小さな葉芽があることがあります。葉芽はとらないようにします。
盆栽の冬至梅の写真で説明します。中央の枝の先端にある2つの花を取り除きます。
2つの花を取り除いた後の写真です。根元に小さな葉芽があります。葉芽まで取り除かないように注意します。
花がら摘みの後に追肥をします。
葉芽が元気よく芽吹き、成長するためには栄養が必要です。この時期から肥料を与えます。土の上に肥料を置く方法で追肥をします。盆栽でよく使用される玉肥です。安いものから高価なものまで種類が多く、選ぶことが難しいかもしれません。写真のものは一般的なもので、よく販売されています。
臭いがあり虫が集まることがあるので、注意が必要です。他の植物に使うことがない場合は、玉肥ではなく普通の肥料でも大丈夫です。
化成肥料なら無臭で虫が集まりにくいです。化成肥料の緩効性を選ぶとよいです。緩効性とは、与えたときから効果があり、ある程度の期間効果が持続する肥料です。
元肥としても使用できるので、とても便利な肥料です。成分の表示があり、チッ素、リン酸、カリの数字があります。
芽吹く前に枝を剪定します。
暖かくなると、小さな葉芽が膨らみ、葉が芽吹きます。もう少しで芽吹く状態です。この時期に枝の剪定をします。花梅の剪定方法です。小梅は実が付く実梅ですが、小さな鉢植えで栽培するために、樹形をコンパクトにする花梅の剪定方法をします。
小梅を増やすために取り木をして黒いビニールポットがありますが、取り木をしていない枝を剪定しました。
一番下の枝を剪定した様子で説明します。先端は葉が芽吹く直前です。すべての葉芽が芽吹くと葉がたくさん増えてよいことですが、コンパクトな樹形を作るためには、枝を剪定する必要があります。
この枝から葉が芽吹き、葉が伸びて新しい枝ができます。先端付近の葉がよく伸びるので、先端に3~4本ぐらいの新しい枝ができます。
コンパクトな樹形になりません。葉が芽吹く前に剪定して枝の根元にある葉芽だけにします。枝の根元から2~3つの葉芽を残して剪定します。
写真がぼけてすみません。上向きの葉芽が根元から3つ目になります。根元から2つの葉芽を残して枝を剪定します。一番下の枝なので、根元に枝分かれがあるほうが樹形がよくなります。
下向きの葉芽は残さないようにしましょう。写真の一番右の葉芽です。枝が下向きの伸びます。
根元から2つ目の葉芽の上をハサミで剪定します。葉芽の上の1センチぐらいのところで切りました。
剪定後は、切り口に癒合剤を塗って保護します。根元に近い葉芽はまだ小さいです。先端に比べて成長が悪くなります。
枝を剪定することで、残した根元に近い2つの葉芽の成長がよくなり、新しい枝がこの葉芽から伸びます。
短い枝も剪定します。
根元から2つの葉芽を残してハサミで剪定します。
短い枝がとても短くなりました。樹の上の部分は短い枝で枝分かれがたくさんあると樹形がよくなります。
剪定後は枝が短くなりました。とてもコンパクトな樹形になりました。今シーズンで樹形を作り、来シーズンは花を楽しみ、結実して実が収穫できるように栽培します。
栽培2年目、葉が芽吹きました。
一番下の枝から葉が芽吹いています。葉芽を2つ残して剪定した枝です。葉が芽吹いて新しい枝が伸びます。新しい枝は細くて、やわらかい間なら針金で向きを調整することができます。枝作りをしてコンパクトで立派な樹形を目指します。
栽培2年目のシーズンは樹形を作ることが目標です。栽培の様子は記事に追記します。
|
|