ナガバオモダカは、越冬できる水草で、水中に沈めることで冬でも緑を楽しむことができます。上に伸びる水草です。ビオトープには、葉が水面に浮くタイプ、横に広がるタイプ、縦に伸びるタイプの水草を、1つずつレイアウトするとキレイになります。
ナガバオモダカの特徴は
北アメリカ原産の多年生の抽水植物です。春から夏に白い花を咲かせます。小さな白い花が株の中心から伸びた穂にたくさん咲きます。かわいらしい雰囲気の花です。緑色が濃く細長い楕円形の葉の長さが7センチから最大で30センチまで成長します。栽培する環境
日当たりの良い場所で栽培します。できれば半日以上、日が当たるようにしましょう。水深は根元が水に沈んでいれば大丈夫です。浅い水辺に生息する植物です。葉をすべて水中に沈めても、枯れることはありません。冬は水中に沈めると、枯れることなく緑色のまま越冬できます。ナガバオモダカは、株が凍らなければ屋外で越冬することができます。
肥料について
春から秋まで、緩効性化成肥料や発酵済み油粕を与えると、成長がよくなり、花が咲きやすいです。月に1回程度、用土に埋めます。メダカのビオトープでは、肥料がメダカに影響しないように注意が必要です。様子を見ながら、少しだけ与えると安心できます。
植え付け、植え替え、株分けについて
用土は、水生植物の培養土、荒木田土、赤玉土などを使います。時期は、3月から4月ぐらいがよいです。根詰まりしないように、1~2年に1回は植え替えをします。植え替えをするときに、株分けが簡単にできます。ナガバオモダカの植え替え
少し暖かくなる3月から4月に、植え替えて、株分けをします。1つの容器に数株あることが分かります。購入したままの状態です。ホームセンターの現品処分で1月に購入して、ビオトープに入れて越冬しました。水から取り出して、確認すると大きな株が2つあります。小さく株は、4つぐらいありそうです。
容器の底を見ると、根が伸びて底穴から出ています。根詰まりしている可能性があります。 水草を鉢から出すときに、浅くて広い容器があると便利です。植木鉢の受け皿が、とても使いやすいです。10号(直径30センチ)の受け皿が、百均で販売されています。
根がたくさんあり、容器に沿って巻いています。植物は根の状態が大切です。根が四方八方に広がっていると、葉もキレイにバランスよく茂ります。
購入した状態では、用土は赤玉土の小粒と黒い水質浄化石です。メダカのビオトープ用に販売されているので、水がキレイになるように考えられた用土になっています。
用土を水で流しながら、取り除きます。 株と株がつながっています。やさしく引っ張るだけで株分けすることができます。とても簡単です。
大きな株が2つ、小さな株がたくさんありました。水草の植え替えの時には、水を入れる容器の準備しましょう。バケツや洗面器などに水を入れて準備します。
大きな株を、元の容器に植え付けます。汚れた古い根と長い根を切って、容器の中心に植え付けます。用土は赤玉土がよいです。緩効性の化成肥料や発酵済み油粕を入れると大きく成長して、花が咲きやすくなります。
今回の植え替えでは、用土はボラ土を使いました。ボラ土は、ちょっと固い軽石のようなものです。根を固定しているだけになります。肥料なしで、どのくらい成長するか確認するためです。成長が悪かったり、花が咲かなかったら、用土を変えるか、肥料を与えます。
植え替えて、水草用に準備したプラ舟(トロ舟)で、しばらくの間、様子を見ます。直射日光の当たらない、明るい日陰で1週間ぐらい管理します。暖かくなってから、植え替えをすると、問題がなければ、新しい葉が芽吹いてきます。植え替えがうまくできたか?心配になりますが、新しい葉を見ると安心できます。
ナガバオモダカは、丈夫な水草なので、植え替えで枯れることはないでしょう。キレイに状態になって、メダカのビオトープにレイアウトするとよいです。
たくさんの小さい株はどうする?
ナガバオモダカは、たくさんの株ができます。キレイで大きな株を植え付けましたが、残った小さい株は、どうしようか?スペースに余裕のない場合は、処分するしかありません。絶対に池や川などに捨てないでください。駆除が不可能なくらいに繁殖します。ナガバオモダカは北アメリカ原産の植物です。日本の生態系が崩れてしまいます。ゴミとして処分しましょう。
※ナガバオモダカは要注意外来生物の指定を受けています。
ビオトープを増やす予定のある場合は、ストックすることをおすすめします。いろいろな種類の水草があると、ビオトープのレイアウトを楽しむことができます。
9センチ角のプラポットを準備しました。10個のセットで販売されています。アップルウェアーのプレステアです。「硬質ポットなので丈夫で長持ち。スリットにより、根がのびのび育ちます。」という商品です。
水草用にプラ舟(トロ舟)を用意しました。大きなものは、移動することができないので、容量が25リットルなら、頑張れば、どうにか移動することもできます。
ちょうどよいサイズです。メダカの飼育にも使えます。水草用ですが、メダカの飼育水を貯める役目もあります。水草用のプラ舟(トロ舟)に水道水を入れて、カルキを抜いてからメダカのビオトープの足し水や水換えに使います。
メダカのビオトープの水質が、ちょっとよくないかもしれないと感じても、飼育水がなければ、どうすることもできません。いつも飼育水を準備していることは大切です。
ポットに用土を入れて準備します。ボラ土の小粒を使いました。
小さい株を植え付けます。とても小さい株は2つ植え付けました。
水を入れたプラ舟(トロ舟)で成長させます。
小さい株は9鉢あります。キレイに成長すれば、ビオトープに飾ります。水草の生産者みたいになっています。メダカのビオトープを楽しむためには、水草はとても大切な存在です。購入した水草をずっと使えるように栽培しています。赤玉土でなく、ボラ土を使うと植え替えが簡単で、ボラ土は再利用できるので便利です。
植え替えした後の成長の様子
4月9日のナガバオモダカの写真です。4月1日に植え替えをして、1週間が過ぎたので、日当たりのよい場所に移動しました。新しい葉を増やして、成長してからビオトープに飾る予定でしたが、よく見ると中心につぼみが伸びています。まだ、葉が少ない状態でも、花が咲くようです。葉がキレイな緑色になることばかり考えていて、花は、もっと成長してから咲くと思っていました。小さなつぼみが、これからどのように成長して花が咲くかを記録していきます。
植え替えをしたナガバオモダカの様子は、この記事を更新していきます。
追記 ナガバオモダカのその後の様子
4月12日に、キレイな花が咲きました。肥料は与えていません。ナガバオモダカの花は、簡単に咲きました。葉がたくさんになり、栄養を蓄えてから花が咲くと考えていたので、ちょっとびっくりしました。
2つの大きな株を元の黒い容器に、植えました。2つとも花が咲いたので、ナガバオモダカは、このような時期から花が咲く水草なのか?
株分けした小さい株も花が咲きました。葉が少なくて、心配になります。花の時期が5月から9月となっていますが、何回ぐらい咲くのだろうか?
花が終わりました。種を作ろうとすると、生命エネルギーをたくさん消費します。新しい葉が1つだけ増えました。
葉をたくさん増やしてほしいので、花が終わった茎を取り除きました。
新しい葉が芽吹かないのは、肥料が足りないことが原因と考え、メダカのビオトープに移動しました。ビオトープでは、バクテリアによって、メダカの排出物が植物の栄養になります。他の水草が元気に育っているので、栄養の状態はよいはずです。
たくさん葉が増えると、暑い夏にビオトープに日陰を作ってくれることを期待します。水草は、株分けや越冬をすることができれば、一度購入したものが継続して使えます。いろいろな水草があるほうが、ビオトープを美しく飾ることができます。メダカの飼育を楽しみましょう。
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