イチョウ(銀杏)の鉢植え
樹高30センチぐらいのイチョウ(銀杏)の鉢植えを育てています。種から発芽させて、成長のよい2つの苗を一緒に植えています。鉢の大きさは8号ぐらいです。鉢の底からイチョウ(銀杏)の先端までが50センチぐらいで、移動が簡単にできて、季節によって飾る場所を変えることができます。イチョウ(銀杏)の鉢植えの育て方の基本
鉢を置く場所について
- 春~梅雨 日当たりと風通しのよい場所
- 夏 半日陰 強い日差しや西日による葉焼けに注意
- 秋 日当たりと風通しのよい場所 黄葉が美しくなる
- 冬 鉢の土が凍らないように注意する 軒下などに避難
水遣りについて
- 春 芽が出始めたら1日1回
- 夏 1日2~3回 水切れに注意 夕方に葉水
- 秋 1日1回
- 冬 2~3日に1回ぐらい
肥料について
リンとカリの成分を含んだ肥料を与えます。窒素の成分が多いとキレイに紅葉しないことがあります。多くの肥料は必要ありません。- 4~6月 新芽は芽吹く頃から梅雨まで
- 9~11月 夏の終わりから紅葉まで
植え替えについて
用土は赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜたものを使います。「野菜の土」や「培養土」などでも問題なく育ちます。
イチョウ(銀杏)の鉢植えの植え替え
植え替え前のイチョウの鉢植えです。新芽が少し膨らんできたので植え替えをします。右のほうが成長がよく、バランスが悪くなったので、2つ鉢に分けて植え替えることにしました。鉢を2つ用意しました。右の大きいほうが同じ鉢に、左の小さいほうは丸い鉢に植え替えます。
大きい六角形の鉢にノコギリでスリットを入れました。根のサークリング現象を防ぎ、根詰まりを予防するためです。排水性もよくなり根腐れの心配も減ります。
ある程度、土が落ちたら、最後は水の力でキレイに落とします。
2つのイチョウ(銀杏)の根が絡まっています。根をあまり傷つけないように分けます。
小さいほうの根です。根の数は多いですが、あまり太くありません。
長く伸びた根を剪定して、鉢に入るサイズにします。
大きいほうの根は、太い根が長く伸びて走り根になっています。
長い走り根を短く剪定しました。
赤玉土の中粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土に植え付けました。
鉢植えのイチョウ(銀杏)のこれからの目標
イチョウ(銀杏)は、春の芽吹きが美しく、新緑の葉、秋の紅葉まで長い期間、楽しむことができます。鉢植えのイチョウ(銀杏)は、どのような樹形がよいか?
イチョウの自然樹形は、直幹で枝が斜め上方に伸び、先端が丸い卵形になります。鉢植えで自然樹形を目指します。お寺などで見ることのできる大きなイチョウ(銀杏)の木の樹形です。イチョウの枝は、2種類の枝があります。長く伸びる枝と短い枝があります。長く伸びる枝のことを長枝(ちょうし)、短い枝を短枝(たんし)といいます。長枝は、あまり葉がなく日光を求めて幹から長く伸びます。長く伸びた長枝から短枝だけが短く伸びて、たくさんの葉をつけます。幹から長枝が芽吹いて伸びることで樹形ができます。
イチョウ(銀杏)の枝を増やすために
大きく成長しないように幹を芯止めをして、1年間育てましたが、枝が増えそうにありません。イチョウは枝ができにくい樹木です。幹が太く成長すれば枝が芽吹く可能性が高くなりそうなので、今回の植え替えで2つをイチョウを分けて別々の鉢に植え替えました。発芽からこれまで肥料を与えたことはありません。イチョウは用土を選ぶ樹木ではなく、実をたくさんつけてほしい場合や盆栽鉢のように少ない用土で栽培する場合は肥料を与えたほうがよいですが、普通に庭木などで栽培するときは多くの肥料を与えることはありません。
幹を太くして、枝が芽吹くように肥料を与えて栽培してみます。植え替えのときに根を剪定したことにより根がバランスよく成長すれば、枝が増える可能性があります。小さいほうは幹だけで、枝はありません。大きいほうに枝が1本あります。よい樹形にするためには長枝が最低でも3本必要です。
植え替え後の成長の記録を写真を使って残すようにしていきます。次回は春の芽吹き編を書く予定です。枝が増えることを目標に育てます。
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