ケヤキを種から育てる。発芽から1年を振り返る
メダカのビオトープに飾る樹木を増やすために、いろいろな樹木を鉢植えで栽培しています。身近にある樹木は無料で種を手に入れることができます。ケヤキは公園のシンボルツリーや街路樹として、よく見ることのできる樹木です。秋になれば、簡単にケヤキの種を集めることができます。小さな鉢に種を蒔くと、5つ発芽して小さな苗になりました。ケヤキの育て方を調べていくと、ミニ盆栽がとてもカッコよく紅葉も楽しむことができるので、ミニ盆栽にしようと大きくならないように、しっかり芽摘みをしました。
秋の終わりには紅葉しましたが、まだ枝が少なく葉が多くないので、美しいとはいえません。幹がとても細く、冬に枯れてしまいそうで心配でした。
ケヤキは落葉樹で、冬の間は枝だけになってしまいます。この落葉の状態から、暖かくなって春の芽吹く前ぐらいに、植え替えをします。3~4月ぐらいに植え替えます。
ケヤキをミニ盆栽にするために、植え替える方法
植え替えに必要なものを準備する
- 新しい鉢
- 用土(赤玉土、腐葉土)
ケヤキはまだミニ盆栽として育てている途中です。納得できる樹形になったときに、大きさなどを考えて、新しい鉢を購入しないと、使わない鉢が増えていきます。価格が安く、使い捨てもできるポリポット(ビニールポット)に植え替えることにしました。
ポリポットにスリットを入れました。スリットのあるポリポットもありますが、はさみで切って入れました。底で根が巻くサークリング現象がなく、植物が元気に育ちます。排水性もよくなります。
用土は赤玉土と腐葉土を用意しました。本格的な盆栽は、もっと多くの用土を混ぜて使いますが、難しくなるので2種類だけにします。赤玉土と腐葉土だけだから元気に育たないということはありません。
赤玉土も小粒がよさそうでしたが、ケヤキのためだけに小粒を買うことはしませんでした。腐葉土を多めに入れることにします。
ミニ盆栽のための腐葉土の使い方
腐葉土はホームセンターなどで販売されている安いものです。盆栽用の高級品は葉や枝の残骸がなく、細かくなっています。安いものをミニ盆栽に使うためには、ちょっと手間がかかります。容器に腐葉土を入れて、塊を崩していきます。繊維が長いものが多くあるので、はさみで切ります。
百均の園芸コーナーにある土ふるいです。荒目がよいです。
腐葉土をふるいにかけます。葉や枝の残骸や長い繊維が残ったものを取り除くことができます。
大きさの揃った細かいキレイな腐葉土になりました。
赤玉土もふるいにかけると小さな粒や崩れたものを取り除くことができます。
キレイな腐葉土に赤玉土を混ぜて、用土の完成です。赤玉土を追加して、赤玉土と腐葉土の割合を7:3にしました。
ケヤキの植え付ける。根の剪定をしよう。
鉢からケヤキを取り出します。洗面器などの容器があると便利です。棒を使って、土を崩していきます。根を傷つけないように注意しましょう。
根の剪定①
根の状態を確認します。太い根が伸びています。大きく成長させるなら必要な根ですが、ミニ盆栽にする場合は、根が枝分かれして多くある状態がよいです。根を剪定します。長く伸びた太い根は切ります。先端を切れば、伸びなくなります。枝分かれした根が細くて数も少ないので、太い根をあまり短くすると土に固定できません。
根の剪定②
根が横に伸びた状態です。このままでは新しい鉢(ポリポット)に根が入りません。先端のほうを選定しました。左側に新しい根が出るとバランスがよくなります。
根の剪定③
根が途中で大きく曲がっています。長い根を切りました。
根の剪定④
長い根があります。太い根の先端を切って短く剪定します。
植え替えでは、根の剪定が一番大切です。根詰まりしないように長い根を切ることが基本です。盆栽では幹から伸びた根を短くしますが、一度の植え替えでする必要はありません。今回は発芽して初めての植え替えで、枝分かれした根が太くなっていません。
幹から伸びた根の先端を切れば、新しい根が出ます。次の植え替えで、新しい根が太くなり、幹を支えることができそうな状態になって、幹から伸びた根を短く剪定します。
ポリポットに用土を入れて、根を剪定したケヤキを植え付けます。水をたっぷりあげて、1週間ぐらいは風通しのよい明るい日陰で管理します。新芽が芽吹いたら植え替えは成功です。
ポリポットはやわらかいので、移動させるときに土が動きます。新しい根はとても細く切れやすいので土を動かさないように注意します。育苗箱に入れると移動が楽にできます。底が網になっているのでポリポットを直接置くより排水性もよくなります。
春にケヤキをミニ盆栽にするためにするべきこと
水遣りは1日に1~2回します。葉が多くなると水もたくさん必要になります。水遣りは、鉢の底から水が流れるまでたっぷりあげます。水切れは枯れる原因になるので注意しなければなりません。水切れすると葉の色が茶色になります。あまり多く水遣りをすると徒長枝がでます。徒長枝(とちょうし)とは、長く伸びた勢いの強い枝です。徒長枝が養分をたくさん使うと他の枝の成長に影響が出ることもあります。
葉が芽吹いてきたら、芽摘みをします。枝の間延びを防ぎ、枝を増やしていきます。芽摘みは、枝の先端の葉を取り除くだけです。枝の伸びを抑えることができ、新しい枝が芽吹いてきます。
記事を更新しました。春の芽吹きから剪定編です。
ケヤキのミニ盆栽に新芽が芽吹いてきました。
4月10日のケヤキの様子です。新芽が出揃いました。植え替えをした後は、枯れることなく、新芽が芽吹いていくれるか、とても心配になります。少し暖かくなった3月下旬ごろに、植え替えをすると、2~3週間ぐらいで新芽が芽吹くので、心配する期間が短くなります。植え替え後は、水遣りに注意するだけです。幹が細い小さな苗なので、水切れするとすぐに枯れてしまいます。1年目は、大きくならないように新芽を早めに、芽摘みしていましたが、2年目は、幹を太くするために枝を伸ばします。
最初の枝分かれは、二又にキレイにできているので、先端の新芽が、どんどん伸びます。長く伸びた枝の重さに耐えることができるように幹が太くなると考えました。
とても長く枝が伸びて、幹が少し太くなりました。計画通り、上手く成長しています。このまま枝を伸ばし続けたら、幹が太いミニ盆栽を作ることが、簡単にできると確信していました。
よく観察すると、よくないことになっています。左右の枝の太さに違いがあります。ケヤキは、バランスの取れたキレイなホウキづくりにします。V字の枝分かれの左右の枝の太さは、とても重要です。幹の太さは、このくらいにして、剪定をして枝を増やすために芽摘みをすることにしました。
ケヤキのミニ盆栽の剪定
長く伸びた枝を剪定します。節の間隔が広くなっている部分は、ミニ盆栽には適しません。節とは、葉が芽吹いているところです。葉の付け根から、新しい枝が芽吹いてきます。節の間隔が短くなっている部分まで、枝を剪定しました。右の枝が少し太いです。このまま成長すると太さの違いが大きくなりそうなので、剪定することにしました。元の大きさに戻りましたが、幹と枝が太くなっています。
今後は、新芽は芽吹いたら、芽摘みをして枝を増やしていきます。
芽摘みの様子は、記事を更新します。できるだけ早く書くように頑張ります。
ケヤキの枝作りのための記事を書きました。
ケヤキ ミニ盆栽の枝作り 冬の剪定と針金かけ編
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ケヤキは小さいミニ盆栽で楽しむことができる樹木です。いろいろなことにチャレンジしても枯れることが少ない丈夫な樹です。ケヤキの栽培を楽しみましょう。
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