ビオトープの水草の植え替え・株分け シラサギカヤツリ編


水草・水生植物の植え替えを簡単に成功させよう!

シラサギカヤツリ ビオトープの水草・水生植物(抽水性)

植え替えをするべき条件

  • 植え付けて(植え替えて) 2年以上経過している。
  • 鉢の底から根が伸びている。
  • 鉢の大きさに対して植物が大きく成長している。
よく観察して植え替えをするか、しないか判断しましょう。

植え替えで注意することはたったの1つだけです。

植え替えをする時期に注意することです。水草・水生植物の種類によっての違いはありますが、5月から9月ぐらいなら大丈夫です。植物の名前がわかる場合は調べましょう。地域によっても時期に差が大きくなります。

 新芽が出ると植え替えが成功したと判断できます。時期に注意するのは、新芽が出る気温が必要だからです。もし新芽が出なくても翌春に出ることもあります。




水草、水生植物の植え替え・株分けの方法

準備するもの 途中で慌てないためにも必要なものを用意しよう。

  •  すぐに水が必要になることがあります。散水ノズル付のホース(レバーを引けばすぐに水が出るように)またはバケツに水を入れておきましょう。
  • 洗面器またはタライ 水草、水生植物は乾燥に弱いので水につけながらの作業になります。
  • ハサミ 葉や茎、根を切るために必要です。ステンレス製の剪定ばさみがさびなくてちょっと太い根も簡単に切ることが出来ます。100円均一の園芸コーナーにあります。
  •  植え付ける量に適した大きさのものを用意しましょう。
  •  赤玉土などビオトープの底石に使用しているものでよいです。

シラサギカヤツリ(抽水性の水生植物)を株分けして植え替えます。

シラサギカヤツリ 2015年
写真は2015年9月に購入したシラサギカヤツリを鉢に植え付けた時のものです。ビニールポットから取り出して、用意した鉢に入れて、隙間に赤玉土を入れました。

シラサギカヤツリ 2017年4月
2年後の2017年4月の写真です。冬に枯れてしまった葉をハサミで切ってしばらく様子をみていましたが新芽があまり出てこないので植え替えをすることにしました。

洗面器 鉢 シラサギカヤツリ
ちょっと大きな洗面器を用意して、株をこの中で株分けします。後片付けを簡単にするために容器やシートを準備するとよいです。100均で便利なものが販売されています。

シラサギカヤツリ 根 根詰まり
割りばしや棒を使って鉢から株を引き出します。鉢の底から出ている根は切ります。逆さまにして、強引に引き抜きます。根詰まりがとてもひどい状況です。新芽が見えますが根が詰まって地表に出てくることが出来ません。

株分け シラサギカヤツリ ハサミ
普通は根から土を落として古い根を切っていきますが、根詰まりがひどく土が落とせません。手で力技で引き裂いて根を切り株分けします。

株分け シラサギカヤツリ きれいな株
水で土を洗い流して、きれいな株だけを取り出しました。古い根は少し黒くなっているので切ります。

株分けして植えつけ
キレイにした株を植え付けていきます。今回は実験的に鉢ではなく周りに穴の開いた容器に植え付けてみました。根詰まりの様子がよく見えて、ビオトープの水を根から吸収しやすくなりそうだからです。

シラサギカヤツリ 植付け
10株くらいを入れてみました。バランスよくなるようにします。根の向きがそれぞれ違うのでなかなかうまくできませんが、入れ替えたり、根を少し切ったりして植えつけます。時間がかかって根が乾燥しそうであれば、水をかけましょう。

シラサギカヤツリ 植付け 完成
株と株の隙間に土を入れていきます。写真ではボラ土を使っています。ビオトープの底石のあまりなどでよいです。根が固定できればよいだけですから。割り箸などの棒で土を押して隙間がないように入れます。最後に茎がまっすぐになるように整えて完成です。

シラサギカヤツリ ビオトープ
植え替えが終わったら水につけます。抽水性の水生植物なら根の部分が水中にあれば大丈夫です。種類によって水深に注意が必要なものがあるので、事前に検索して調べておきましょう。しばらくは直射日光の当たらない場所に置いてしばらく(1週間ぐらい)様子を見ましょう。


ビオトープでの植え替え後の様子


シラサギカヤツリ プラ舟
プラ舟のビオトープにレイアウトしたシラサギカヤツリです。新芽が伸びています。新芽が伸びてくれば植え替えは成功です。枯れた葉はハサミで切って手入れをします。葉の先の部分だけちょっと枯れているものは枯れている部分だけ切ります。斜めに切るとあまり気になりません。

白い花
7月になり、小さな白い花が咲きました。シラサギカヤツリの花が咲いている期間が長く、ビオトープのアクセントになります。


植え替えのときに余った根などは捨てないで、水に入れておくと新芽が出ます。写真の白い容器は植替えのときに余った根などを入れる専用容器です。適当に鉢に植え付ければ、新しいビオトープを作るときに役に立ちます。また、寒い地域の場合、越冬用にきれいな鉢に植えつけて深い受け皿を用意して水を入れて、室内で越冬させるとよいです。

シラサギカヤツリの手入れ

枯れた
植え替えをしない場合は、冬に枯れた葉を残したままにすると、新芽が芽吹いてくると写真のようになります。

新芽が芽吹く前に、枯れた葉を根元ですべて切るとキレイな新芽だけのシラサギカヤツリの鉢ができます。

ハサミ
枯れた葉を根元で切ります。ビオトープからシラサギカヤツリを取り出します。ビオトープの水草は鉢に植えてレイアウトすると手入れのときに簡単に取り出すことができるので便利です。

取り除く
枯れた葉をすべて取り除きました。葉がとても細く、たくさんあるので、根元で枯れた葉だけを切ることは時間がかかり大変です。普段から枯れた葉を見つけたら、早めに切ることをお勧めします。

新芽
新芽だけになったシラサギカヤツリの鉢。汚れていた鉢をキレイに磨きました。葉が少し少なくなりましたが1ヶ月ぐらいすれば、増えます。

 ビオトープ
ビオトープにレイアウトしました。草丈が高くなる水草はビオトープの奥の隅にレイアウトするとバランスがよくなります。ちょっと日陰になりますが、シラサギカヤツリに、ちょうどよい栽培環境です。

葉 増える
1ヵ月後の様子です。新芽が増えて、とても美しくなりました。シラサギカヤツリは湿地で育つので鉢植えで楽しむこともできます。

鉢受け皿に水を溜めて、腰水にすると水切れの心配がなく、鉢植えとして育てることができます。

花
6月くらいから小さな白い花が咲き始めます。秋まで花が咲き続けるので長い期間楽しむことができます。花が終わると花茎が枯れるので根元からハサミで切り、美しい状態を維持しましょう。

水草、水生植物の植え替え・株分けのまとめ

植え替えは時期だけ注意すれば、難しいことはありません。気に入った鉢を用意してチャレンジしてください。自分の手で植え替えた水草が新芽が出て、花が咲くことで楽しい気分になります。ビオトープに水草をレイアウトして、メダカの飼育を楽しみましょう。

 

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