メダカ盆栽 もみじ 和風ビオトープ 構想
2017.04.29 メダカ盆栽 もみじ 和風ビオトープ 完成 |
2015年の春に友人からメダカを分けてもらって、睡蓮鉢のビオトープとプラ舟(トロ舟)のビオトープを製作しました。なかなかの出来栄えでメダカの飼育を日々、楽しんでいました。
夏ごろには繁殖にも成功して、新しい飼育容器を製作しようと考えました。
定番の睡蓮鉢とプラ舟(トロ舟)は、製作してから時間が経過すると水生植物(水草)が茂って手入れをしてもデザインのバランスが崩れていきます。
そこで、水生植物(水草)より樹木を中心とする和風のビオトープを製作しようと決めました。樹木を調べていくと盆栽にたどりつき、そこからもみじを育てる2年間が始まりました。
もみじのことは別の記事でゆっくり書きたいと思います。もみじを中心とする和風ビオトープのデザインを考えていくと日本庭園に興味が出てきました。日本庭園の画像をたくさん見てイメージを膨らませて今回の製作を実施しました。
メダカ盆栽の製作に必要な材料の準備
メダカ盆栽の製作に必要なもの(もみじを除く)を写真付きで説明していきます。入手しやすく価格の安いものを中心に使いました。特に価格を重視しました。
- 育苗箱 51型 百円均一
- 洗い桶 直径33cm 百円均一
- ヒノキ 木材 9mm×9mm ホームセンター
- 杉板 荒材 幅105mm ホームセンター
- 木ねじ 小・中・大 ホームセンター
- 赤玉土・ボラ土 ホームセンター
- 石 たくさん 大・中・小 拾ってくる
材料の詳細と注意点をまとめています。
1 育苗箱 51型
ホームセンターでは200円ぐらいで販売されています。実は、これはホームセンターで買いました。百円均一で見つけたときは、かなりショックを受けました。これがメダカ盆栽のベースとなります。底が網になっていて水はけもよく農業資材だから耐久性もあると思います。
2 洗い桶 直径33センチ
洗い桶です。ベースが育苗箱に決まってから、水を入れる容器を探しました。サイズがとても重要でした。洗面器や洗い桶をあちこち見たり、ネットで検索しました。黒い桶をずっと探していましたが、どうしても見つかりません。
塗装しようと考えて、調べるとどうしても有害物質が溶け出しやすく、プール用の塗料しか害が少ないものがありませんでした。
仕方なく白い桶で製作することにしました。容量が7Lですが、石を入れたので、6Lぐらいになりました。
3 ヒノキ 木材 9mm×9mm
ヒノキの木材です。9mm×9mmを使っていますが10mm前後であれば大丈夫です。ホームセンターで長さが1800mm~2000mm(1.8m~2m)で200円ぐらいだったと思います。家に在庫していたものを使ったので価格がわかりませんでした。
ヒノキ以外でも問題ありません。育苗箱と杉板の枠を固定するために使っただけなので杉板が固定できればなんでもよいです。
4 杉板 荒材 幅105mm
杉板の荒材です。木枠の製作に使います。よく見える部分ですから、木目や質感が好みがあるでしょうが杉板を使います。普段から杉を使ってDIYをしていて、完成の雰囲気がわかりやすく価格が安いから失敗しても作り直しができます。
欠点は束売りで10~20枚で売られています。ホームセンターで特売のときに購入すれば、1枚あたり100円程度です。
購入して運ぶ手間が大変な人や余った杉板を使う予定のない人は、普通の1枚売りの板を使ったほうがよいです。
5 木ねじ 小・中・大
木ねじです。写真の小と中は、木ねじではなくタッピングビスです。固定するために使うねじですから、ねじであれば大丈夫です。注意点は、ねじの長さです。
木ネジの小は育苗箱とヒノキの木枠を固定します。ヒノキが9mmですから長さが10mmぐらいのねじが必要です。
木ネジの中はヒノキの木枠の製作と杉板の木枠との固定に使います。ヒノキが9mm、杉板の厚さが12mmですから長さが20mmぐらいのねじです。
木ネジの大は杉板の木枠の製作に使います。30mmぐらいあればよいです。使ったねじはすべて在庫です。ねじを購入するときに本数が多いほうが単価が安くなるため、たくさんねじの在庫があります。
6 赤玉土・ボラ土
赤玉土(中粒)はホームセンターの園芸コーナーにあります。始めて購入するときは種類が多くて迷いますが、一番安いもので十分です。盆栽や園芸に詳しい人は違いがわかるかもしれません。中粒でよいです。
ボラ土(中粒)は、鉢植えの底石に使います。土とついていますが硬いです。軽石と普通の石の中間ぐらいのものです。
価格が安いことがよいところです。メダカのビオトープの底石にも使います。
使っている人はほとんどいないようですが、問題なく使えます。水質も安定しています。
ビオトープをリセットしたときに洗って再利用できます。写真では、赤玉土・ボラ土ともに大きな袋ですがたくさん余ります。
7 石 たくさん 大・中・小
石は拾ってきます。山・川・海などで石を拾います。一つの場所であまり多く拾うと自然環境や道徳的にもよくないです。常識の範囲内で拾います。白い入れ物は釣りに使うバッカンというものです。強度があって石を運ぶ入れ物としては使いやすく、水を入れることもでき車に常備しておくと便利です。
いろいろな形や大きさの石を拾いましょう。写真の石はメダカ盆栽にすべて使いました。製作してみて考えていた量では十分ではありませんでした。余裕をもって用意したほうがうまく石を積めると思います。
メダカ盆栽~もみじ~ 和風ビオトープ 製作工程表
- ヒノキの木枠の製作 取付け
- 杉板の木枠の製作 取付け
- 石積み もみじの植付け
1 ヒノキの木枠の製作 取付け
必要な工具は、のこぎり・きり・電動ドリル・ドライバー材料で用意したヒノキの木材を育苗箱の上面のふちにあわせてカットして、木ねじ(中)で枠を製作します。
長さを測ってカットするより現物あわせでカットする長さに印をつけてのこぎりでカットします。
木ねじで固定する前に育苗箱に仮置きして長さに問題がないか確認しましょう。
問題がなければ、木ねじで固定します。
きりで穴を開けて電動ドリルで下穴を開けましょう。下穴は木ねじのサイズより小さいサイズのドリル(2mmぐらい)で開けましょう。
育苗箱を裏返して木ねじ(小)を取付ける穴を電動ドリル(2mm)で開けます。1辺に2~3個ぐらい開けましょう。
製作したヒノキの木枠を木ねじ(小)でドライバーを使って取り付けます。完成したら見えない部分ですからしっかり固定できれば大丈夫です。
2 杉板に木枠の製作 取り付け
必要な工具 のこぎり・きり・電動ドリル・ドライバー杉板をヒノキの木枠を取り付けた育苗箱に現物合わせでのこぎりでカットします。
カットした4枚の杉板を木ねじ(大)を使って組み立てます。
きりで印をつけて、電動ドリル(2mm)で下穴を開けてドライバーを使って木ねじ(大)で固定します。
杉板の木枠ができたら、育苗箱にセットしてみて確認しましょう。
組み立てた杉板の木枠をガスバーナーで焼杉にしていきます。
ガスバーナーの取り扱いには十分注意をしましょう。
焼杉をやってみようと思う人は、いらない板で練習してみましょう。思っているよりも簡単にできます。
コツは、一度で仕上げるのではなく最初は、全体を軽くガスバーナーであぶるくらいで、そして2回目、3回目とあぶります。
1枚の板でも木目のつまり具合や色、節などで焼け具合が違ってきます。4回目、5回目で修正するぐらいの気持ちでするとうまくいきます。
ワイヤーブラシと水を必ず用意しておきましょう。
ワイヤーブラシは、焼きすぎて燃えている部分(赤くなって火種みたい)を軽くこするときに使います。水は火を使うので絶対にバケツに用意しましょう。
育苗箱に杉板の木枠を仮組して洗い桶を置いてみます。洗い桶の上端よりも1cmぐらい高い位置で杉板の木枠を取り付けます。
杉板の木枠が土を入れる高さになります。洗い桶の上端には石を積むのでちょっと高さに違いをつけます。
写真のように内側から木ねじ(中)をドライバーを使って固定していきます。
このように固定するためにヒノキの木枠を製作しました。ステーなどを使っても固定できれば、何でもいいと思います。
3 石積み もみじの植付け
完成した焼杉板の育苗箱をコンクリートブロック2個の上にセットします。石を積んだ後に移動させることを避けるために完成後に置く場所で製作していきます。
洗い桶をセットします。今回は右寄りにセットしました。このレイアウトからが悩むところです。
用意したもみじと石をどこにセットするかをイメージしながら右寄りに決定しました。
もみじはそれぞれ樹高や枝の様子が異なります。樹高の高いものが後ろに低いものが前にレイアウトします。
石はたくさんあって、洗い桶に使うものと土の部分に置くものとわけてイメージするとよいでしょう。
育苗箱の底にボラ土を敷きます。鉢植えと同じです。水はけをよくして根腐れを防ぎます。
洗い桶の底にボラ土を敷きます。石が滑らないようにするためです。
大きめの石を使って隙間が少ないように積みます。
うまく積める向きをいろいろ試して洗い桶の奥の部分に石を積みます。
この奥の部分が一番重要です。見た目に大きく影響します。
奥のもみじの植付けをします。樹高の高いものです。土の部分の石をレイアウトします。
石積みは土の部分のほうが難しいです。石の向きや高さを自由に変更することができるからです。
石はたくさんあったほうがよいですが、余りありすぎると悩むことになるかもしれません。
今回はちょうどすべて使うぐらいだったので選択肢が多くなく、うまくいきました。
奥から手前に石のレイアウトともみじの植付けをしていきます。もみじの向きに注意しながら植えつけていきます。ガーデニングの寄せ植えみたいなものです。
赤玉土を入れて洗い桶と高さが同じになったら、洗い桶の上端のふちの部分が隠れるように石を積んでいきます。
洗い桶の内側も順に手前に石を積んでいきます。どうにか洗い桶の半分ぐらいは石が積めました。
一番手前にリュウノヒゲを株分けしたものを植えました。ちょっと雰囲気が出てきました。
正解がないので納得するまでやるしかありません。このとき石をほぼ使ってしまったからこれ以上大きな変更はできないことで次に進みます。手前の洗い桶のふちを隠します。
小さめの石で洗い桶のふちを隠していきます。全体のバランスを崩さないように確認しながら石を積みます。
洗い桶の内側も隙間がないように小さな石を積みます。
ここで白い洗い桶がよかったです。黒い洗い桶を探していたのは、隙間を目立たなくするためです。
白い洗い桶によって隙間が目立つから、きれいにしっかり石を積むことができました。
最終段階です。微調整しながら白い洗い桶が見えなくなるように石を積んでいきます。
ちょっと向きを変えたりしながら、見ていきます。このあたりになると楽しみながらできます。
それまでは、洗い桶の白い部分はちゃんと隠れるだろうか、もみじはこの時期に植え替えて枯れないだろうかとか心配なことが多く必死に製作していました。
メダカ盆栽~もみじ~ 和風ビオトープ ついに完成!
ブロック塀が雰囲気を台無しにしているので倉庫からよしずを持ってきて、立てかけて隠しました。構想2年でやっと完成です。幅53cm×奥行38cmとちょっと小さいですが、もみじの樹高を考えたらこのぐらいのサイズがバランスがよいです。
これより大きなものを製作しようとしたらもみじを育てる期間が長くなりそうです。自作が好きでいろいろなものを製作していますが、自信作の一つになりました。
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